福祉事業を推進する会

福祉業界と他業界とのコラボレーション

福祉事業を推進する会
その後のキャリアも
福祉業界は熱意とやる気があれば、未経験者でも無資格者でも就職できます。でも、資格があれば、仕事の幅も広がりますし、将来のビジョンも描きやすくなります。ここでは社会福祉士、ケアマネージャー、介護福祉士という3つのキャリアアップの選択肢についてご説明していきます。
他業界とのコラボレーション

他業界とのコラボレーション


競争することでチーム力を鍛える

他業界出身者とのコラボレーションで、介護をもっと面白くするという取り組みをご紹介します。
チーム力を強化することは、どんな組織でも課題の一つです。ある介護事業所では中堅職員のリーダーシップ不足の解消と現場のさらなる活性化を解決するアイデアを模索している中でそのヒントを見つけました。ヒントはマンガの中にありました。それは「組織を手っ取り早く強化するには、敵対する勢力を作ること」でした。これを受けて、介護イベントとして、シーツ交換、おむつ交換、更衣の3つの介助技術をエリア対抗で競い合う大会を開催することにしました。お客様にも公開し、決勝大会は体育館を借りきって、マイスターが審査員を担当し、速さと美しさを基準に競い合うことにしました。この大会はイベント会社を一切使わず、手作りの大会で、なんと賞金も出します。大会に向けてベテラン職員は熱心に新人を指導し、勝つための工夫を重ねる中で、指導力や団結力が培われていきました。

イベントも妥協しない

別な介護事業所では、たくさんの高齢者の方にデイサービスに来ていただくことを目標にして、各施設ごとにイベントを開催しています。魅力的な企画を打ち出し、お客様がお客様を呼んでくれるような効果を期待して、他業界出身者の知恵を借りながら実施したところ、目に見えて成果が出ています。例えば、漫才や大喜利、クイズ番組、時代劇、サーカス、巨大巻きずしづくり、戦隊ものなどなど、各施設ごとで妥協のないパフォーマンスを繰り広げているため大いに評判になっています。

クリエイティブ活動にも手抜きナシ

人材の確保は介護の大きな課題です。広告代理店や制作会社でものづくりに携わってきた専任デザイナーを採用し、高いデザイン力と企画力で、積極的な企業ブランディング活動を行い、他の法人と差別化、人材の獲得につなげている介護事業所もあります。会社ホームページやパンフレット、採用ツール、ムービー、ロゴや看板に至るまで、妥協ナシで取り組んでいます。
また、介護職員お決まりのパステルカラーのジャージという既成概念を壊すべく、自由な発想のデザインを求めて試行錯誤し、デザイン学校とのコラボレーションによって、新しいユニフォームを採用する介護事業所もあります。

「日常」や「最期」を演出

高齢者ホームや介護士は、高齢者が残された時間を存分に享受できるように「日常」を演出し、安心して最期を迎えられるように「最期」を演出するスペシャリストでなくてはいけません。今後、介護事業は日本の未来を担う一大産業になっていくでしょう。まだまだ介護は面白くできる余地があり、仕掛けていく余裕が十分にある世界と言えます。